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日系ペルー人20060429その2のその2

日系ペルー人Cさんに聞いた話です。

今、日本には日系ブラジル人や日系ペルー人がいますが、両者は協力しあったり、交わったりすることも当然あるのですが、時に、葛藤もあるそうです。

Cさんによると、それは、一般に日系ブラジル人の方が日本語が上手で、日系ペルー人を見下すことがあるからだそうです。

しかし、それは、戦争中、同盟国に属したペルーでは、日系人は敵国人として迫害され、その結果、日系ペルー人の間ではペルーへの同化志向が起こり、日本語教育が積極的になされなかったからだというのです。この点、ブラジルでは、日系人への迫害が少なく、日本語教育にも支障がなかったと。

Cさんにもう一つ聞いたことは、Cさんはおじいさんは鹿児島出身の日本人ですが、おばあさんはペルーの先住民系の方だそうです。当時、ペルーの日系社会では、日系同士で結婚することが当然とされ、そうでない場合、日系社会から疎外されたそうです。Cさんは、子どものころ、「ドジン」と言われて悲しかったそうです。今は差別語としてあまり使われなくなったこの言葉ですが、この言葉を浴びせられた少年Cさんの心はどれだけ傷ついたでしょうか。

しかし、今還暦を越え、孫もいる彼は、誰をも斥けず、誰からも憎まれないような人物であり、演劇を愛し、生け花、バレーなど様々な表現活動に関心を持ちつつ、日本で働いています。


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