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真夏の昼の劇の練習060814 [教会日誌]

 土曜日の夜と日曜日の夕方、劇の練習をしました。本番は20日、日曜日の午後1時からです。この劇は日系ペルー人T.A.さんの半生を扱ったもので、すでに5月に路上演劇祭で上演しています。けれども、今回は、役者が少し変わりました。中南米に就職したSくんに代わって、日本人大学生Mさん、在日台湾人Rさんが初参加です。MさんもRさんは演劇初体験とは思えない演技ぶりで、練習は順調に進みました。
 ストーリーは1906年ペルー移住を呼びかけるチラシが配られる沖縄の町から始まります。ゆたかな土地が与えられることを夢見て三ヶ月の船旅、そこには家族を残し単身で移住するTAさんのおじいさんの姿もありました。しかし、ペルーで待っていたものは、16時間にのぼる過酷な農作業でした。死者もでます。それにもかかわらず、おじいさんはお金を貯めて、日本に帰り、今度は、息子、つまり、TAさんのおとうさんがリマにわたり、やおやを始めます。
 そして、1930年代半ば頃、TAさんがリマで生まれます。やがて、戦争の開始。ペルーはアメリカと同盟を結んでいたため、日本人、日系人はスパイ容疑を向けられたり、アメリカの収容所に送られたりします。日系人のお店は略奪されたり、だまし取られたりします。
 TAさんの家族は首都リマを離れ、500キロ離れた北部の町に移ります。TAさん二歳の時、おかあさんが亡くなります。TAさんはおかあさんが教えてくれた「夕焼け小焼け」をくちずさみます。五才の時兄の一人が亡くなります。おとうさんはTAさんをなぐさめるために映画に連れていってくれます。六歳の時、兄の一人が仕事を探しにリマに移ります。つぎつぎと家族がいなくなる悲しみをTAさんはこらえます。
 しばらくして、おとうさんは再婚します。お姉さんは新しいおかあさんとの関係を心配して家を出て、リマに向かいます。新しいおかあさんは自分の子どもにはたくさん買い与えますが、TAさんは無視されます。そのことでおとうさんとおかあさんの間にけんかが起こります。
 TAさんは九才の時、おじさんのお店で働いて自分で小遣いをかせぐことにします。それから、十二年、二十一さいになったTAさんは、これまで働いて貯めたお金をもとに、リマに出て新しい生活を始めようと決めます。勉強もしたい、仕事もしたいという希望を胸に旅立ちます。


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